明るく気楽にがんばりたい時の一冊
ひょんな弾みでプロのムエタイ・ファイターになり、タイで結婚した女性の奮戦記。
奮戦と言ってもそもそものきっかけがダイエットだったり
会長のペースで話が進んで試合に出る羽目になったり、
悲壮感とか英雄じみた雰囲気はあまりない。むしろお気楽な雰囲気すら漂う。
「努力と結果が比例するものがしたい」
「女だって三十歳近くになれば、誰だって"何か"あるはずだ」等の言葉にははっとするが、
反面まるで試練と苦悩を乗り越えてムエタイという夢を叶えたかのように思われて
そんな大層な道のりじゃないんだけどと戸惑い、
ドキュメンタリー番組のオファーが来たものの
最終的には嘘の自分が描かれそうで辞退したというくだりを読むと
夢を叶えるとか目的に向かって生きるなんてことは、実は半分成り行きみたいなもの、
気が付いたらこうなっていた、というものなんじゃないかと思えて来る。
だからこそ、かえって読む度に心が軽く、明るくなる。
「気楽に構えたっていいじゃないか、自分だって結構がんばってるじゃん」
気軽に読めてそんな気持ちになれる貴重な一冊。
タイのおいしそうな食事事情について触れたくだりも、
食いしん坊のあなたなら一読の価値ありです。
彼女が・・・
たまたま知っている彼女の書き下ろしということで読みました。 ただ私は格闘技が詳しくないため、いまひとつ映像が浮かんで こなかったのが残念です。内容は20代後半で、もがいている女性だったら共感が持てる ものだと思う。やっぱり行動は大事だと、つくづく感じた1冊。
本当にごく普通の女性が闘う理由
本当に、ごく普通の女性がキックボクシングをはじめ、ムエタイに夢中になっていく過程を著者自身の生活等も含めて描いた作品です。 読んでみればわかりますが、これは「弱かった人が修行の後に鬼神のように強くなってチャンピオンになる」という格闘技のサクセス・ストーリー的なものではなく、本当に、ごく普通の女性というか、共感を持てる部分が多いと思える著者の姿勢や日常生活が格闘技に夢中になる過程でみえてくるので、読んでいても非常に楽しく、リラックスして読むことができます。 つらいことがあっても、最終的には笑顔で乗り切ってしまえるような、そして好きなことを迷いながらではあっても楽しく行っている著者の姿は不思議に応援したくなるような魅力があるとおもいます。格闘技に限らず、迷いながらもがんばっている全ての人々にお薦めします。
徳間書店
曼谷シャワー 極楽タイ暮らし―「微笑みの国」のとんでもないヒミツ (ワニ文庫)
|